M5StickVのハマりやすいポイントや不具合情報のまとめです。
随時更新しています。
トラブルシューティングで解決できない問題や新しい不具合情報があればコメント欄よりお知らせください。
目次
不具合かな?と思ったら
まずは再起動する
とりあえず再起動してください。
USBケーブルを接続している状態で再起動しても駄目なときは、ケーブルを抜いてバッテリー駆動状態で再起動してみてください。
ファームウェアを更新する
ファームウェアを更新するのも有効な手段です。
最新版が望ましいですが、それでも駄目なら古いファームウェアを試してみるのも一案です。
違うOSを試す
開発環境はマルチプラットフォームで提供されていますが、バージョンの更新頻度はOSによって若干異なります。
Macで駄目ならWindows、Windowsで駄目ならLinuxで、と違うOSを試してみるのも一案です。
不具合原因を追いかけるより時間の節約になります。
ハードウェア関連
内蔵マイクが使えない
ハードウェア上の不具合が見つかり、M5StickVのマイク機能は使えないことが判明しました。
マイク不具合はWiFi機能を追加した次機種(M5StickV+)で修正される予定です。
M5Stack公式アナウンス
電源ボタンを長押ししても電源オフにならず再起動してしまう
いまのところ、仕様です。
USBケーブルを接続している状態では電源オフにできません。
バッテリー駆動状態でも電源を切れない
バッテリーが満充電に近い場合も電源オフにできない場合があります。
カメラの画像がぼやけている
レンズの黒いダイヤル部を回してピントを調整してください。
起動音がうるさい
デフォルトで実行されるboot.pyを書き換えます。
M5StickVにシリアルコンソールで接続し、
pye('boot.py')
コマンドでエディタを開き、
player.volume(100)
をplayer.volume(10)
あたりの適当な値にします。
0にすると起動音は無音になります。
ソフトウェア関連
PCとつなげてもM5StickVが認識されない
以下の方法を試してみてください。それでも駄目なら初期不良かもしれません。
購入元にお問い合わせください。
- M5StickVを再起動する
- USB Type Cケーブルを交換する
- PCのUSBポートに直挿しする。給電能力が不十分なUSBハブを使わない。
- Windowsで駄目ならMacやLinuxなどOSが異なるPCを試す
kflash_guiが起動しない
Macの場合、ターミナルでopen /Applications/kflash_gui.app
コマンドで起動してください。
ファームウェアの書き込みが失敗する
Sipeed社のウェブサイトより最新版のkflash_guiを試してください。
kflash_guiの設定も見直してください。
- Board: M5StickVもしくはAuto
- Burn To: Flash
- Port: M5StickVを接続しているCOMポート
- Baudrate: 115200が無難です。1500000でも動作しました。
- Speed Mode: Slow modeが無難です。
シリアル接続すると文字化けする
通信速度の設定(baud rate)を確認してください。
デフォルトの推奨値は115200です。
シリアル接続してもコマンドを入力できない
顔認識デモがデフォルトで起動します。
Ctrl+C
でスクリプトを終了させてください。
Maixpy IDEのシリアルコンソールが使えない
まだ開発中で、いまのところは表示用にしか使えないようです。
pye('boot.py')
などコマンド入力するときはTera TermやPuTTY等のターミナルソフトを使ってください。
ampyやuPyLoader等のファイル転送ソフトでシリアル接続に失敗する
顔認識デモの自動起動が原因です。
スクリプトの起動をキャンセルするには、Aボタン(ディスプレイと同じ面にあるボタン)を押したまま、M5Stickを再起動(MicroSDスロット側にある電源ボタンを6秒長押し)をしてください。
M5StickVの起動ロゴが表示されて数秒たつまでAボタンを押し続けてください。
ファイル転送するたびにAボタンを押すのが面倒なときは
boot.pyの下記箇所書き換えると便利です。
if but_a.value() == 0: #If dont want to run the demo
sys.exit()
but_a.value() == 1
にすると、Aボタンを押して起動したときだけ顔認識デモが起動します。
ちなみのMaixpy IDEを使うと、顔認識デモが起動していてもファイル書き込みが可能です。ただし読み出し機能はありません。